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らしさMeets受講前は、キャリアへの不安に溢れ、自分で自分のことが分からなくなっていた
———まずは、山本さんについて教えていただけますか？
私は新卒で大手通信系企業に入社し、店舗営業や法人営業としてキャリアをスタートしました。
その後、とあるIT企業の役員秘書を経験し、「人」に関わるキャリアを歩みたいと思ったことをキッカケに人事の道を志し、その後は複数のベンチャー企業で人事を中心にキャリアを歩んできました。
現在はベンチャー企業で執行役員CHROとして、人事を軸に管理部門全般を担う責任者として仕事をしております。
———らしさMeets受講に至った経緯をお聞きしてもいいですか？
受けると決めた当時の私は、自分のキャリアに対して漠然とした不安が生まれ、自分のことがよく分からなくなっていました。
というのも、現在、ベンチャー企業の管理部門責任者として業務を担っていますが、現場メンバーのケアなどにも奮闘しています。
結果的に、メンバーに寄り添うための多くの時間を取ることは出来ているのですが、自分と向き合う時間が少なくなり、自分らしさが何なのか分らなくなっていました。
現職には社員数10名に満たない頃に入社し、管理部門は私一人で立ち上げてきたのですが、これまで経験してこなかった業務もマルチに推進していく必要がありました。
そのような環境下で、人事の王道キャリアを着々と磨いている友人に会って仕事の話をしていると、「あれ、私のキャリアってこれでいいんだっけ・・」と不安になることもありました。
そんな時に、エイトシークエンスグループ代表の小山さんから、「らしさMeetsっていうのがあるから、受けてみたら？」と提案を貰った事をキッカケに、説明会に参加しました。
らしさMeetsを通じて「自分の深層心理をあぶりだしてくれる」という内容を聞いて、是非受けてみたいと思ったのです。
相手によって仮面を変えていたら、本当は自分はどうしたいかが言えなくなっていた
———どうして、深層心理を知りたいと思ったんですか？
私は幼少期から、母の顔色を伺いながら育ってきました。そのため、相手がどういうことを求めるかによって仮面を変えるタイプでした。
どういう自分であるかは、向き合う相手や環境次第で変える。どういった回答をすればよく見られるのか？という判断軸で生きていたんです。
「みんなが満足してくれたらそれでいいや」と思うことも多く、本当の私がどうしたいかは言えずにいることも多々ありました。
そのように思う頻度は年齢と共に少なくなっていたものの、改めて本当の私って何を思っていて、どういう自分なのかを知りたいと思ったのが自分の深層心理を知りたいと思ったことに繋がったのだと思います。
———実際に受けてみて、本当の自分はあぶりだせましたか？
はい！あぶりだせましたし、他の人と意見が違っても言ってもいいんだと思えるようになりました。
本当の私は、自由奔放でわがままで、思い通りにいかないと嫌なタイプで。
本来は自分の意見をはっきりと持っているのに、気づけば仮面をかぶり本当の自分を押し殺して、そんな自分に蓋をして生活をしていたということに気づきました。
また、全てのセッションを受け終えた今、本当の自分に気づいただけでなく、本音を素直に言えるようになり始めたと思います。
———どのタイミングで本当の自分を見出せたのですか？
Day1の1on1らしさセッションです。森さんと1on1で実施するセッションなのですが、4時間以上かけて本当の自分をあぶり出していきました。
普段、面接の候補者の方とも1時間しか話さない、かつ相手の話を聞く時間のほうが多い中で、4時間以上も自分のことを伝え続けるんです。
最初のうちは、「変なこと言ってないかな」とか「こういうこと言っちゃダメかな」と思うこともあったのですが、そういった感情をコーチの森さんが上手く排除してくれて、最終的には自分の内にあるものを涙ながらに吐き出す時間となりました。
初対面の方にここまで自分をさらけ出したのも初めての経験でしたし、どんな自分も認めていただいて肩の荷が下りた感覚がありました。
私みたいな人間が存在していいんだという自己肯定感にも繋がったと思います。
自らの羞恥心等もあり、翌日からすぐに行動に移せたわけではないですが、私の人生においてかなり大きな経験になったのは事実です。
———では、どうやって本当の自分を受容し、行動に移せるようになったのでしょうか？
Day2以降で実施したグループワークの経験も大きかったです。
グループワークの中では、MBTIの結果をもとに、自分と似たタイプの方と対話をする時間が多く設けられていたのですが、その時間が本当に心地よくて。
また、自分に似たタイプの方が、自由奔放に発言をしている姿を見て、それを周りの皆さんが受容し賞賛している姿を見て、自分と重ね合わせることができ、「私も自由に自分らしく発言していいんだ」と、そうやって自分を認めてあげることができました。
「こうすべき」をやめたら、弱音も言えるし、断ることもできるように
———その後、何か変化は起きていますか？
少しずつですが、現職の社内で変化が起きつつあります。
つい先日の出来事なのですが、現職の代表と話している時に、弱音を言えるようになりました。
今までも、何かあった際には真っ先に相談をする相手ではあったのですが、「世間的にこうすべき」という考えが邪魔をして、自分の些細な心の変化やマイナスの感情を伝えることはあまりしていませんでした。
ですが、代表に弱音を吐けるようになったことで、代表からも「こういうことはもっと僕に言って欲しい」と言っていただけて安心感に繋がりました。
また同僚も、自分の弱い部分を笑顔で受け止めてくださっていて、本当に楽に過ごせるようになってきた感覚があります。
自分の変化を受け入れてもらえて、改めていまの会社は本当に良い環境だなと再確認することが出来ました。
このように、世間的な基準や他人の意見ではなく、自分のホンネ＝心地よいものを軸に物事を判断し、行動できるようになったのも、らしさMeetsを受けたからこそだと感じています。
この他にも、自分で自分の事を認めてあげられるようになりました。
以前は、「綺麗な言葉で分かりやすく話さないと」とか、「論理的で具体的にフィードバックをしないと」と、とても気を使って言葉を選んでいたのですが、徐々に自分の感覚・感性のままに発言をできるようになってきました。
———他には変化はありますか？
プライベートの側面でいうと、以前はどれだけしんどくても友人の誘いは断れない自分がいたのですが、次の日の仕事を考えると控えておきたいな・・と思う日には、素直に「今回はやめておく」と言えるようになりました。
また逆もしかりで、「今日会いたいな」と思ったら誘ってみるということもできるようになりました。
以前の私だと、当日に誘うなんて迷惑じゃないかなと考えることが多かったので、これも私としては大きな変化でした。
実際にそれによって友人が離れていくことはないですし、仲の良い友人が理解してくれないわけがないと気付けたのは自分にとって、とても大きかったと思います。
自己理解のツールを手に入れ、コミュニケーションにも役立てられる
———Day1の1on1らしさセッションで自分らしさをあぶりだせたという話がありましたが、Day2のMBTIでは、どのような体験がありましたか？
これまでもタイプ別診断を受けた事はありましたが、正直占い感覚な部分が大きくて。
でも、MBTIは自分の生まれつきの性格をとても詳細に教えてもらえた他、「自分と違うタイプがどういう人か」とか、「タイプによって具体的にどういった行動を起こすのか」といったところまで知ることができ、別のタイプの方々とのコミュニケーションの仕方や、今まで自分がよくやっていた行動を理解することができた時間でした。
また、既にお話した通り、セッションを通して自分と近いタイプの方とお話をする時間が多く、自己承認に繋がった事が私にとって大きな経験でした。
———アートセッションはどんな場でしたか？
日頃、私がファシリテーションをしたり人の話を聞いたりすることが多いのですが、グループの仲間がファシリテーションをやって下さって、どんどん喋っている自分がいて、「私ってこんなに喋りたかったんだ」と驚きました(笑)
また、アートを通して自分の心の中を把握するための手段を見出したので、今後も継続的に自分の本音や感情に向き合えるツールを手に入れることが出来たと思っています。
周りの目を気にし過ぎる人や、「こうあるべき」に縛られている人に是非受けてもらいたい
———らしさMeetsを受け終えて、どんな方にお勧めしたいですか？
私が受ける前にそうだったように、自分の意見をあまり言えないとか、周りの目を気にし過ぎてしまっている人に受けてみていただきたいですね。
「人のために動く」というのは、聞こえはいいですが、ふとした時に、凄く疲れてしまっていることもあります。
周りからの承認は私にとっての精神安定剤のようなものになっていることも多かったと思うんです。
でも、ふとしたときに「あれ？ありのままの私を受け止めてもらえる人ってどれだけいるんだろう。。」と、不安になることもありました。
らしさMeetsを通して、私らしく生きていくことが、自分にも周りにもプラスの効果を生み出すキッカケになると実感できたので、私のような悩みを抱えている人にらしさMeetsを受けていただきたいなと思っています。
あとは、「こうあるべき」に縛られている人にも受けてもらいたいです。
「こうあるべき」に縛られすぎると、自分の理想と実際の自分との乖離が発生したときに苦しくなってしまうことってありますよね。
その状態が続くと、結局本来の自分を見失っていき、どんどん深みにはまっていくことになると思います。
そんな風に感じている人にもらしさMeetsを受けていただき、本来のありのままの自分でいいのだと実感してもらえたらなと思います。
———最後に、受講を悩んでいる方に一言お願いします！
自分を一番大事にできるのは自分しかいません。
本来の自分をないがしろにするということは、自分を大事にできていない事だと思います。
まずは自分がどういう人なのかを理解してあげることが大事だと思っています。
本当に生きやすくなりますよ！
私はコロナ禍でリアルに会えない事が増えた分、想像が膨らんでいらぬ不安を抱えることもありましたが、らしさMeetsを受けていい意味で気にせず、気の向くままに自由に生きられるようになりました。
以前は人混みに行くと道行く人の表情まで気になっていた私が、いまでは、通勤電車の中でも自分がやりたいことに没頭できる、自由な日々を手に入れつつあります。
（インタビュー・文章：神部 弥幸）
