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人の話を聞く1人のプロとして、コーチングに興味
———まずは、星さんについて教えて頂けますか?
東京生まれ東京育ちの34歳です。
新卒で大手銀行へ入行、その後リクルートで多くの経験を積んだ後、直近は上場フェーズのベンチャー企業で人事責任者として勤めていました。
らしさMeetsの期間中に転職活動をしており、6月より大手IT企業のHRBPとして人事の仕事をする予定です。
———そんな星さんが、らしさMeets受講に至った経緯をお聞きしてもいいですか?
転職を考えているタイミングだった事もあり、自分が何を幸せと思うのか、根っこにある自分の志向と向き合いながら、次の一手を決めたいなと思っていました。
また、職業柄からか人に相談されることが多く、本格的なコーチングセッションを受け学ぶことで、自分に相談してくれる人にもっと貢献できるようになるのではないか、ということも考えていました。
そのような時に、信頼しているエイトシークエンスグループ代表の小山さんのオススメということもあって、受講を決めました。
「コアステートメント」は、人生の中で立ち返る「しおり」に
———実際受けてみて、目的を果たせましたか?
目的を果たせたように思います。とても貴重な体験でした。
何となくフワフワとイメージしていたことや、指針になる考え方が言語化できたことはとても大きかったです。
言語化することによって、自分の行動の理由が腑に落ち、行動前の迷いが減ったように思います。
らしさMeetsで得た「コアステートメント」は、迷った時、辛い時に自身で立ち返られような「しおり」の様なものになったと思います。
そんな大切な言葉を一緒に作ることができたのは貴重な体験でした。
そして転職活動においても、企業や人に真っすぐに貢献できる、そんな転職先を選べた事に大きな価値を感じています。
———具体的にどんな変化がありましたか?
転職活動をする中で、判断基準が明確になりました。
面接の際に、なぜ人事を目指すのか、どういうキャリアや人生を歩みたいのか、という質問にさらさらと答えられるようになり、面接官からも「自分のことをよく考えられていますね」という言葉をいただくこともありました。
面接の場で自分の深い所の思いを伝えられたのは、このセッションのおかげだと思います。
私生活でも変化がありました。
これまで人に裏切られることも多く、傷つくことへの怖さからディフェンシブになっていたように思います。
しかし、こちらから相手を信じて軸足を移さなければ、本当の意味で信頼関係は築けないのかも知れないと、勇気をもらえたように思います。
正直なところ、受講前は自分は自分のことをある程度理解ができていると思っていました。
定期的に色々な方に壁打ちをし、自分のキャリアや思考を棚卸しするようにしていたからです。
本当に大切なことは実は人からのアドバイスではなく、自分を内省した先にある、と思わせられる体験でした。
そしてそれは自分1人では難しいことだと痛感しました。
仮面を被らずに内省し、根っこにある「無条件の愛」が見つかった
———それでは、各セッションの印象もお伺いしたいのですが、Day1の1on1らしさセッションはどのような体験でしたか?
1on1セッションでは「私は今日あなたが話したことを誰にも話しませんし、あなたへの印象も変えません。私を鏡だと思って話をしてください。」という冒頭の言葉に驚きました。
セッションというのは何かアドバイスをもらうものだと思っていましたし、私もこれまで相談を受ける際は、「アドバイスをする」ということが念頭にあったからです。
鏡だと思って話したからこそ、仮面を被らずに内省し、根っこから自分の気持ちを出すことができたと思います。
自分は周りからみると、ロジカルに仕事をこなし、しっかりしている人、というイメージかもしれません。というより、そう見せていたと思います。
しかしセッションを進めていくと、自分は「無条件の愛を与え合うこと」を望んでいて、実はヒトコミュニケーションに強みがあるのかもしれない、と思うようになりました。
母が周りの人にしていたように、自分も無条件の愛を周りに与えたいという想いが根源にあって、その愛で会社や人に貢献することに、自分の喜びや「モチベーションの源泉」がある事に気づけたのは、とても大きな収穫だったと思います。
苦手意識があったアートから、大事な感覚が呼び起こされた
———大きな収穫があったのですね。その後のMBTIセッションはどんな体験でしたか?
MBTIは何度かしたことがあったのですが、占いに近いイメージだと思っていました。
しかし自分のMBTIタイプを知ること、グループセッションで深く理解することによって、どれがいい悪いではなく、多くの違った特徴を持った人が存在するのだと知りました。
違うタイプの人と話をすると、同じテーマでも全く違うアウトプットが出てくるんだ、と驚かされました。
会話の中で、違うタイプの人に「凄い!芸術的!」と思う瞬間が多く、人と協働していくヒントを得られたように思います。
私は、何でもディスカッションを整理しがちで、とにかく論理的に物事を考えがちです。
それははっきりとタイプの現われとして出たのですが、一方で様々な結論を感情や想いから出していることもよくわかりました。
自分と同じタイプの人がどのような行動をとるのか知れることは、今後の人生において1つの糧になったと思います。
———Day3のアートセッションもグループセッションですが、どういった体験でしたか?
私は芸術的な感性はあまりある方ではなく、抽象的な捉え方よりも論理的に考えてしまう癖があるので、アートから何を読み取るか・・・というお題は私にとっては難しいセッションだったと思います。
しかしアートが何を意味しているのかという答えのない問題に向き合ったことで、今はアートを見た時に言語化と同じように自分を思い返せるようになったと思います。
玄関に飾って、家を出る時に見るようにしています。
今までアートには苦手意識があり、美術館へ行っても作家の年表の前にずっと居てしまうような自分でしたが、アートによって大事にしている感覚を呼び起こされたと感じています。
行動を鋭く早くしたい方は、できる限り早い自己理解を
———らしさMeetsはどんなタイミングで受けると良いと思いますか?
元々ふんわり持っている自己理解が、言語化した言葉やアートにより、散らばっていたピースがまとまって見えやすくなったように思います。
もし何かの理由で自己理解を深めたいと思っている方がいれば、できる限り早く受けることをオススメします。
自分のことを理解した上で生きている方が楽なのでは、と思うからです。
私は言葉のしおりを得たことで、困難な時に自分自身に立ち返りやすくなり、行動も鋭利にスピーディーになってきた感覚があります。
———宜しければ、参加を迷われている方に背中を押す一言をお願いします!
私はどちらかといえば自分と向き合っている方だと思っていました。
しかしセッションを通して、さらにクリティカルな言葉が出てくる経験をしました。
らしさMeetsは、転職やキャリア形成だけではなく、「人生を幸せに生きること」にフォーカスしている、非常に希有なプログラムだと思います。
深層心理に入って行くセッションが多いので少し覚悟がいると思いますが、怖がらずに、まずは受講するのをおすすめします。
———最後に言い残したことがあれば教えてください!
エイトシークエンスグループは、転職エージェントの事業も行っている会社だと認識しています。
しかしこのらしさMeets期間中も、私に対してエイトシークエンス経由で転職することを勧めたり、話した内容をエージェント事業へ情報共有されたり企業を紹介されることはなく、ただ私の生きる方向へ背中だけを押してくれました。
受講された方が愛を持って周りを幸せにしていく、そんな循環が生まれることを願っております。
(インタビュー・文章:森 千鶴)