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一念発起して「やりたい」を仕事にしたトノさん
——まずは自己紹介をお願いします。
外崎 優子と申します。リンゴと桜が有名な青森県弘前市出身です。
大学から上京して、一般企業で主に営業事務として働いていました。
34歳で出産し、子供が一歳の時に「イメージコンサルタントになりたい」と一念発起して、フルタイム勤務と育児を並行しながら半年間スクールに通い卒業しました。
現在はご縁があってイメージコンサルタントスクールを運営している企業で、企画部のマネージャーとして働きながら、副業として個人向けのイメージコンサルティングを行っています。
——一念発起したとのことですが、何があったのですか。
30歳を過ぎた頃、自分のメイクやファッションに自信が持てなくなり、イメージコンサルティングのレッスンを受けて初めてこの仕事を知りました。
私はメイクやファッションが好きで、「私も誰かを魅力的に輝かせられる仕事をやってみたい!」と思ったのですが、結局踏み出すまでに4年かかりました。
私の子供はまだ小さいから、土日に夫に預けて通うなんて無理。
メイクやファッションを仕事にするなら、やっぱりプロのメイクさんとかスタイリストさんじゃないと無理なんじゃない?
初心者で未経験の私にできるわけがない。
当時はイメージコンサルタントとして活躍している人、その業界の有名人やビジュアルが良くて人気な人ばっかりを見て、自分と比べて落ち込んでいました。
そうやって悩み続けていたのですが、ある日フォローしていたブロガーさんが「イメージコンサルティングの資格を取った」とブログに書いていて。
ブロガーさんには一歳のお子さんがいて、カフェを運営しながらスクールに通っていたんです。
私には無理だと思っていたことをフットワーク軽くやられてるのを見て、言い訳できないなと思いました。
私にもやれるんだという希望も持てました。
そこからは早くて、ブログを見て2週間経たないうちに説明会に行ってスクールに申込みました。
この経験で全てが変わったと思っていて、本当に一念発起して良かったなと思っています。
外見だけでなく、内面も心から好きになりたいと思った
——どうして、らしさMeetsに参加しようと思ったのですか?
一念発起してイメージコンサルタントになって、以前よりも外見に自信が持てるようになったとはいえ、常に人からどう思われるかを気にして生きている状態は変わりませんでした。
中学校くらいからだから20年以上苦しくて。心から自分のことを好きになれませんでした。
もう一つは、私は人が好きなのに、毎日人と話しては体も心も疲れていました。
仕事では「外見に自信を持つと、内面も自己肯定感高まるよ」と発信している割に、自分の中身が伴っていない状態に違和感がありました。
そんな時にらしさMeestの体験セッションに参加し、雷に打たれたような衝撃を受けました。
コーチの森さんの言葉でよく覚えているのはこの2つです。
- 周りに合わせて自分のポジションを作ることで、自分の身を守っている。
- どんな自分も受け入れることで、自分を守るエネルギーを費やさなくてよくなり、外にエネルギーが向いていく。
体験セッションを通して、どうしていいか分からなかった悩みの原因が分かって、その解決方法をらしさMeetsで手に入れられると思いました。
このチャンスを逃したら私は一生、エネルギー不足で生きていく。
本当に今しかないなって思って即決でした。
——参加する前は、何が自分の課題だと思っていましたか?
課題はたくさんありました(笑)
1つ目は「あるべき」が強くて常にイライラしていたことです。これが最も大きな課題でした。
例えば、効率が悪い仕事を見ると「こうするべきなのに」と思ったり、「子どもが順調に成長するためには、親がこうするべきだ」と思ったり。
さらには、「あの人のこういう態度が気に入らない」とか、「私はこう言わなきゃいけなかったのに」とか、ずっと過去と現在を往復する思考でイライラして、前に進む思考になっていませんでした。
2つ目は、他人軸で他責思考だったことです。
例えば、友達とお店に行って「何を食べるか」という話になったとき、私は「特に食べたいものがないからなんでもいいよ」と言います。
なぜなら、自分の決断に自信が持てず、相手がいいと言ったものに合わせると楽だからです。
また、私が頼んだ食事が美味しくなかったら、それを頼んだ私が悪い、と相手から思われるのが怖いと思ってしまいます。
相手が頼んでいれば、もし食事が美味しくなかったとしても私のせいにはならないし、私が負い目を感じる必要はなくなります。
他人軸で決断を相手に委ね、もしそれがよくない結果になっても他責にできるので、気持ちが楽になるのです。
そうやって弱い自分を守っていました。
3つ目は、「良い人の仮面」をたくさんかぶっていたことです。
他責思考な癖に、人がやったことには「こうあるべき」と思うのは性格が悪すぎると思っていました。
それを相手に気づかれるのが嫌で、良い人の仮面をかぶって生きてきました。
しかも嫌われたくないから、人によってかぶる仮面が違うんです。
それで後から「あの仮面は正しかったのかな」とずっと悩んで。
本当は人と話すのが好きなはずなのに、仮面をかぶって疲れて、やっぱり人に会いたくないとなってました。
4つ目は、ずっと人と比較してきたことです。
自分にないものばかり見て、ずっと人と比べているから一生心が満たされませんでした。
なので、世間一般の幸せを叶えることで自分の心を満たそうとしてたんですよね。
例えば、結婚出産とか、仕事で活躍して評価されるとか。
でもやっぱり満たされないんですよ。人と比較してばかりいるうちに、結局私は何がしたいんだっけ?となってました。
——参加する前は、らしさMeetsにどんな期待をしていましたか?
らしさMeets最初の自己紹介で、3つ目標を決めました。
- 自分の心に従って自己決定できるようになる。
- 自分の人生にとって大切な価値観を理解している。
- 外に向かうパワーで心身が満たされている。
でも、どこかで「無理だろう」ってちょっと思ってましたね。
今までずっと変わりたいと思っても変われなかったんだから。でも変わりたい。
ですが結局、3か月待たなくても全部叶ってました(笑)
イライラがなくなって、未来のことを考えられるようになった
——実際にらしさMeetsを受けてみて、どのような変化がありましたか?
最も変化したのは、イライラがなくなったことです!
らしさMeetsで「私は何のために、誰のためにこんなにあるべきに縛られているんだろう」と突然気づいたんです。
そうしたらずっと私の頭を支配していた「あるべき」がすっと消えて無くなりました。
約20年間、四六時中イライラしていたんですよ。
それが今は無くなって、「自分ってすごい!」と思います。
余計なことを考えなくなったら、私の頭の中の霧が晴れたようにクリアになって、未来のことを考えられるようになりました。
それから、人の話を真剣に聞くことができるようになりました。
以前は「あるべき」で聞いてるから人の話は全然聞いてないし、何を話したか覚えてないんですよ。相手の目をみるのも怖いし。
相手が大事にしていることに向き合うようになったら、自然と相手の目を見るようになって、相手が話していた内容も覚えていられるようになりました。
また、自分の意見をはっきり言えるようにもなりました。
らしさMeets受講前は、私が「これ食べたい」と言って、出てきた食事がおいしくなかったり、相手が食べたくなかったりしたらどうしようと考えていたのですが、今は「これ食べたい!」と自分の意思をはっきり言えるようになりました。
——他にも変化はありますか?
イメージコンサルタントの仕事に対する考え方に変化がありました。
らしさMeetsの期間中、「メイクとファッションが本当に好きなのか?」と問われたときに、すごくドキッとしました。
実は、「私は本当にこの仕事が好きなんだろうか?」「すごく好きなはずなのに、本当にやりたいのかな?」と迷うことがありました。
でも、Day3のセッションでその答えがでました。
Day3では、「私の人生の目的は、私自身が心地良さでキラキラ周りを照らし、相手が自分らしさや気づくために寄り添うことです。」とミッションステートメントを宣言しました。
それですごくしっくりきて、「イメージコンサルタントは、私のミッションに対する手段で、もしかしたら別の関わり方でもミッションを生きられるのかもしれないけれど、この仕事が好きなんだから自信を持っていいんだ!」と思いました。
そして、らしさMeets以前は、「こうなりたい」という理想を想像しては、その理想に届かない自分にギャップを感じて自己肯定感が下がっていたのですが、らしさMeetsで自分が大切にする価値観(コア・ステートメント)やミッション・ステートメントを見つけて、なりたかった理想の自分は、実は自分の中に存在していたことに気づきました。
娘との向き合い方が変わり、娘を安心させることができた
——娘さんとの関係にも変化があったのですよね?
家族の関係にもすごく変化がありました。
以前は、娘が「保育園に行きたくない。」というと、すごくイライラしていました。
私は娘が将来苦労しないように、人間関係を育めるようになってほしいと願っていました。
ずっと家にいたらコミュニケーションが取れなくなる。だから娘は保育園に行く「べき」だったんです。
でもらしさMeetsで自分の感情を観察できるようになると、私の願いは「娘に幸せになってほしい」だけだと分かったんです。
結果として娘が家にいたとしても「娘が幸せならいいじゃん」と思うようになって。
さらに、娘の感情も観察できるようになりました。
娘は保育園に行きたくない訳じゃなくて、パパとママに自分の気持ちをわかってほしいんだと気づいたんです。
だから、「パパとママはあなたの気持ちをちゃんとわかってるよ」と言葉で娘に伝えるようにしたら、「じゃあ頑張って保育園にいこうかな」となったんです。
——すごくたくさんの変化があったのですね。
はい!もう絶対にらしさMeetsを受ける前には戻りたくないです。
なんて恐ろしい世界で生きてきたんだろう。
すべてに対してイライラするとか、他人軸で自分で何も決められないとか、子どもにも夫にもイライラしてとか。
あの頃は必死だったけれど、不満だらけで生きていたと今ならよくわかります。
らしさMeetsで、これからはエネルギー不足になることはないと確信できた
——らしさMeetsで、特に印象に残っているセッションについて教えてください。
もう色んな想い出があるんですけど、一番はDay2で私のコアステートメントを宣言した時です。
「私は、ありのままが大好きな人です」というコアステートメントを宣言した時、自分では信じられないくらい温かい涙が自然と流れてきたんです。
私の知っている涙は、「悔しい」 「悲しい」でした。
初めてこんな温かい涙が出てきて、自分の中にこんな温かい感情があったんだってびっくりしました。
今でも鮮明に思い出せます。
同時に、過去に私の近しい人たちから、「トノさんってすごい温かい人だよね」と何度か言われたことがあったのを思い出しました。
私はずっと「私は冷たい人なのに」と思っていました。
Day2で自分が温かい感情を持っていたと気づいたら、もう私はこれからエネルギー不足になることないなって確信したんですよね。
——トノさんはいつから自分を「冷たい人だ」と思うようになったのですか?
らしさMeetsを受けるまでは、生まれ持った性格だと思っていました。
母親からも「あんたはお父さんに似て怒りやすいよね」と言われ、ずっとその言葉が頭に残っていました。
でも、セッションの中で過去を振り返るうちに、中学生くらいから「冷たい人」を作り始めたと思い出したんです。
学校で友達が「可愛い」と言われているのを見て、「私は可愛いって言われない」と思い始めました。
それがいつしか「私って可愛くないんだな」に変わり、外見にコンプレックスを抱くようになりました。
それが悪化して「私なんかは人に愛されないんだ」、「私は人に愛されるに値しない存在だ」と思い込んでいくようになりました。
でも嫌われるのはやっぱり怖くて、「人に愛されるに値しない私」では嫌われてしまうから、自分を守るために分厚い鎧を着て、あえて人を寄せ付けないようになっていました。
最初から人と仲良くならなければ、嫌われることもないからです。
こうして「冷たい人」を自分で作り出したのに、いつの間にか当たり前になり、生まれつきの性格だと思うようになっていました。
私の場合は外見のちょっとしたコンプレックスから、思い込みが重なっていったんです。
抑え込んできた感情を解放したら、内面の魅力がみつかった
——らしさMeetsで大変だったことは何ですか?
私にとってハードルが高かったのは、自己開示することでした。
なぜなら私はずっと「いい人の仮面」をかぶって生きてきたから、仮面をとって自分のありのままをさらけ出すのは相当恥ずかしいことでした。
ですが、いざ、らしさMeetsが始まってしまうと、一回も自己開示に躊躇はしませんでした。
私は感情を出すのがすごく苦手だったのに、コミュニティの仲間が本気だったので、ずっと抑え込んでいた感情があふれ出てきて、初っ端から全開で泣いてました。
たくさん涙を流しきったから、分厚い鎧を脱いで、自分の内面の魅力をみつけられたんだと思います。
そして、ずっと他人の目を気にして自分を見失っていた自分と別れを告げて、自分軸がしっかり定まったことで、等身大の自分も愛せるようになり、自分を認められるようになったら、相手も認められるようになりました。
——らしさMeetsのコミュニティはどんな場でしたか?
本当に安心して自己開示ができる場でした。
どんな時も私の弱いところを全部受け止めてくれて、絶対に否定されないし、評価もされませんでした。
私が、自分の感情が分からなくなって止まってしまった時も、コーチも仲間もずっと諦めずに向き合い続けてくれました。
らしさMeetsでは最初から最後までみんなの年齢も職業もわからないんですが、そんなのは関係ありませんでした。
本当に一人の人間として関係性を築くことができた貴重な仲間です。
こんなに心を通わせることができる人って家族でもいないんじゃない?って思います。
もし今後迷うことがあってもらしさMeetsの仲間を思い出したら勇気をもらえるし、いつでもまた戻ってこられると思える場です。
変われるわけがないと諦めている人、子育てしている人におすすめしたい
——らしさMeetsを、どんな人にお勧めしたいですか?
年齢、職業、家庭環境などに関わらず「どうせ自分の性格だから変わるなんて無理だ」「この先もずっと今のまま過ごすしかないんだろうな」と思っている方におすすめしたいです。
あとは、子育てしている親御さんにもおすすめです。
親が自分らしくいられたら、子供も安心して自分の感情を出せるようになると思うんです。
私は感情を抑え込むのが正しいという家庭環境で生きてきて、それが辛かったんだと今なら思えます。
もっと怒りたいときに怒ったらいいし、悲しい時は泣いたらいい。
親が感情と向き合って生きていれば、お子さんにも間違いなくいい影響があります。
本当は、できることなら子供が生まれる前にらしさMeetsに出会いたかったですが、私にとっては、このタイミングが最適だったと思います。
とは言ってもおすすめするなら、20代とかはやいうちに受けられたら、その後の自己決定が全然変わって、自分が生きたいように人生を動かしていけるだろうなぁと思います。
——らしさMeetsの参加を検討している人にメッセージをお願いします!
私の好きな言葉で、「選択に正解不正解はなくて、選んだことを正解にする」というのがあります。
選択を正解にしていく努力はもちろんですが、らしさMeetsを通して、選択自体を自分らしく自己決定できるようになりました。
それは、自分の生き方に責任を持てるようになったことでもあり、誰かの意見に左右されない、自分の好きなように自己決定して未来に進んでいける今の自分が、過去最高に大好きです。
頭の中が常にモヤモヤして曇り空のように重かったのが、今は視界が晴れて、心身ともに軽くなり、仕事でどんなに忙しくてもエネルギーが沸いてくる毎日です。
どんな環境に身を置くかで、人は変わります。
自分のことは自分でわかっているから、やる気になれば自分で自分を変えられると思う方もいるかもしれません。
私も同じように思っていました。でもずっと変われず、自分に自信がもてないままでした。
一人で考えていても自分の思考の枠以上のことは考えることができないのです。
ずっと変われなかった私でも、らしさMeetsの仲間たちからのフィードバックにより、多くの気づきを得て自分の考え方のパターンから脱却し、自分らしさを見つけることができました。
これは一人では絶対にできなかったことです。
私の感覚では、自分の心の奥底に埋められてしまった自分らしさを掘って見つけていくイメージなんですけど、一人で地面を掘るよりも、みんなで掘っていった方が絶対はやいじゃないですか。
それができるのがらしさMeetsだと思います。
今の自分を変えてみたい、でもどうしていいかわからない方は、ぜひらしさMeetsという環境に飛び込んでみて、仲間と一緒に自分らしさを見つけて欲しいなと思います。
(インタビュー・文章:西川 裕美)