目次
ありのままに惹かれながらも、ずっと仮面を被って生きている自覚があった
———まずは自己紹介をお願いします。
私は広島県の田舎に生まれ育ちました。高校卒業後に兵庫県の大学に進学。
その後、ベンチャー企業で営業や新規事業開発、子会社の立上げ等を経験し、2019年に現職の株式会社エイトシークエンスへ転職しました。
約2年半コンサルタントとして経験を積み、現在は新設された社長室にて、執行役員として、様々な業務にチャレンジさせてもらっています。
———らしさMeetsを受講しようと思ったキッカケを伺ってもいいですか?
正直、自分がずっと仮面をかぶって生きている自覚があったんです。周りからも八方美人だと言われることがありました。
でも、「本当の自分って何?ペルソナじゃない自分って誰?」という状態で。
自分でも本来の姿が分からない状況だったので、本来の自分をしっかりと理解したいと思ったのが受講のキッカケです。
———ペルソナを感じる時ってどんな時でしたか?
例えば、前職では飲み会やイベントが沢山開催されていたのですが、基本的に絶対断らないスタンスで臨んでいました。
それは、「絶対断らないぞ」と決めていたわけでも、飲み会が大好きで仕方なかったわけでもなく、「断ったらノリが悪い奴と思われるかもしれないから、ノリよく参加する自分であろう」という感じだったんです。
誘われたりお願いされたりしたとき、自分自身がどうしたいかを優先して考えることができていない自分がいて、そもそもどうしていいかもわかっていませんでした。
その頃の私は、外にいる間はずっと厚化粧をしているのが当たり前で、ほんの一息つく時間以外には、自分の素顔を見ることもなくなってしまっていました。
———普段から素顔の人(自然体な人)は、神部さんにどのように映っていたのですか?
素敵だなぁって、思っていました。あっけらかんとありのままで生きている人に惹かれていました。
そういった人たちは意思決定に裏表がない感じがして、心の底からありのままに語っていることが伝わってきて、その姿が羨ましく、そしてカッコいいなと思っていました。
なので、らしさMeetsを受け、私自身もそんな姿になりたいという期待を持っていました。
らしさMeetsを経て、他人の期待や評価を基準にしない生き方に
———実際にらしさMeetsを受けてみて、どんな変化がありましたか?
自分の意識や考えをとても理解できるようになり、「期待に応えなきゃ」「自分がどう思われているか」という考えが減っていく実感がありました。
以前の私は、仕事においても自分がどんな働き方をしたいかとか、何を目指したいかというよりも、周りに何を期待されているかというのが全ての行動の基準になっていました。
例えば業務が立て込んできたときには、とにかくがむしゃらに深夜までガーッと働いていました。
それは、期待に応えなければならいからというのが一番にあるからです。
また、同時にやれなかったときの自分の評価がどうなるかという恐怖心もあったかもしれません。
でも、らしさMeetsを受講した後の私と言えば、本来、朝型人間ということもあって、朝早くに仕事をスタートして、早い時間に寝るというリズムを作るようになりました。
そんな些細なことも、根本的な意識の変化から起きているように思うんですよね。
———セッションの後、髪の毛をバッサリ切られたのですよね?
そうなんです。ただ髪を切っただけですが、私にとっては一大事でして。
セッションを受ける前の私は、「相手や周りがどう思うか」で、自分のことを決めていたので、髪型においても「長い髪、似合ってる」と言われてからというもの、ず~っと前髪も作らない長い髪型をしていました。
でも、本心では、「きっと短い髪型、似合うんだろうぉな~、このモデルさんの髪型可愛いなぁ」と、思っていて。
今回らしさMeetsを受講して、本当の自分と出会って、自分のやりたいようにやろう!生きよう!と思えた事で、ロングだった髪の毛もバッサリと切り、パーマを楽しんで、小さな喜びをかみしめながら生活しています。
仮面が剥がれ落ち、本来の自分を承認していけた
———それでは、各セッションの印象もお伺いしたいのですが、Day1の1on1らしさセッションはどのような体験でしたか?
改めて、仮面をかぶって生きていることを明らかにされた体験でした。
コーチから「あなたは、凄く厚い仮面を被って生きてきたのですね」とはっきりと言われて、衝撃を受けました。
今までも仮面を被っているのは知っていましたが、頭で理解するのと、腹の底から理解するというのは、全く違う経験でした。
そこからボロボロと仮面が剥がれ落ちてきて、それは人生で初めての経験というか・・・不思議な体験でした。
私のコアステートメントは、「私は笑って、突き進んでいる自由な人です。」ですが、とてもしっくりきている感覚があります。
———では、Day2のMBTIはどのような体験でしたか?
安心感を得られた経験だったように思います。
自分とタイプの近い人と会話する時間が沢山あったのですが、「わかる!そうそう!」と思えるやり取りが沢山あって。
そんな楽しい時間を経て「私は、この本来のタイプのままでいいんだ」と、思えました。
今までの私は、「ハツラツとして、明るくて、社交的で、誰とでも仲良くなる」という印象を持たれていたと思いますし、そう振舞っていたと思います。
でも、自分の本来のタイプである「静かで、穏やかで佇んでいる自分」を承認できるようになりました。
私の夫も内向的な性格で静かな人なんです。そんな夫といる時間は私にとって心から癒される時間で。
そう思えていたのは、私のタイプがそういったものだったから、ということも理解できました。
———続いて、Day3のアートセッションはどんな体験でしたでしょうか?
アートセッションを通して、コアステートメントの意味づけをたくさん得られました。
周りから矢継ぎ早に核心に迫る質問を繰り返され、脳内で考えている暇がないほどで、、思ったままに表現しないと消化できないレベルでやり続けた結果、人生の目的(ミッションステートメント)が表出しました。
———ミッションステートメントを得て、今はどんな感じですか?
人生の道しるべができました。
コアステートメントは、「今の私はこういう人間である」ということがわかった感覚ですが、ミッションステートメントは、この先何を大事にしていくべきか、指針を得た感じです。
今まで言葉にしてこなかった、心から大事にしたいポリシーを言葉にしました。
———ミッションステートメントを得て、何か変化はありましたか?
私のミッションステートメントは、「笑えること」を軸とし、関わる人と喜びの時間を分かち合うことによって幸せを伝播させていくこと、です。
先日、弊社代表が物凄い過密スケジュールで動いていたので、気遣いのメールを送りました。
社長から「神部さんのこの言葉だけで安心したよ」、と返信もらった時に、「あぁこれが幸せなんだな」と思えました。
以前の勤め先では、サンクスカードを送り合う文化があって、私自身好きだったので沢山実施していました。
でも、今はそういった制度も文化も社内にない中でメッセージを送った結果、「あ、私こういうのもともと好きだった。」と再発見しました。
そして、その理由はミッションステートメントに沿っているからだなと思いました。
心から尊敬する母が、同時に「ブレーキ」になっていた
———最後に、Day4の1on1セッションはどのような体験でしたか?
正直、私にとって最も印象に残った時間でした。
ブレーキが外れた確信があって、本当の自分で生きていいんだと思える体験でした。
まさに、第二の人生をスタートした感覚です。
泣きすぎて、マスクが涙と鼻水だらけになってしまって(笑) それくらい、感情が溢れた時間でした。
———ちなみに、どうしてブレーキが外れたのでしょうか?
私は、両親を心から尊敬しています。特に母は、進路を考え出したころから私の目標であり、目指すべき姿だと思っていました。
今も、感謝と尊敬の気持ちは変わらずあります。ただ、同時に母がブレーキになっていたことに気づいたのです。
私は、母に対して何もネガティブなものがないと思って生きてきました。
でも、心の奥底に、母に対する恐怖心というか、本来の甘えたい気持ちなどを出しては駄目だという気持ちを持っていたことに気づいたんです。
小さなころ、「今はやめて!」「運転中なんだから話しかけないで!」と言われて寂しかった経験などから、「私はちゃんとしなきゃ。お母さんを困らせないためにいい子にしていなきゃ。」という根源になっていたのだと思います。
そうした恐怖を取り除き、神部弥幸は素晴らしい存在で、自分も誰も否定せずに生きていいんだと、そう心から思えたのがDay4でした。
八方美人や自然体で生きる人に憧れている人に受けてもらいたい
———らしさMeetsを終えて、どんな人にお勧めしたいですか?
八方美人になってしまっている人や、自然体で生きている人への憧れがある人に受けて欲しいなと思います。
本来の自分で生きることがかっこよくて素晴らしくて美しい。そんな確信を得られる体験がここにありました。
———では、是非、そんな方々の背中を押す一言をお願いします。
はっきりと、「人生が楽になりました」と、伝えたいです。
私はいま、凄く自信があります。この自信は肩書や経歴や期待に応えられる自分がいるからではありません。
凄い武器を持っているから強いのではなく、裸でいるのに、誰が来ても勝てる、という自信なんです。
ずーっと他者や、何か目に見えるスキルに依存している自分がいました。
誰かから、「認められている自分」が凄いと思ってきましたが、今は、「自分自身そのものが素晴らしい」と、思えるようになってきたと感じています。
そうして、「いまここ」の幸せを五感で感じられる生き方を得た体験でした。
自分を覆い、塞いでいたものが取れて、皮膚呼吸ができて、目も見えるようになって、幸せだ!!!って、ハッキリ言える感じです。
いまは、ナチュラルメイクどころか、すっぴんで堂々と生きてますよ、私。
(インタビュー・文章:多田 康記)