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本当の自分を見失い、たくさんの仮面を使い分けて生きることに疲れていた私
———まずは自己紹介をお願いします。
新潟県の米どころで有名な南魚沼市の出身で、9年前に地元に戻り、その後結婚。現在は3人の子供と夫と5人で暮らしています。
私は高校卒業後就職し、今の会社には産休・育休期間を含めて3年程勤務し、現在は子育てをしながら仕事をしています。
———らしさMeetsを受講しようと思ったキッカケを伺ってもいいですか?
仕事関係の知り合いで、お互いに「私たち似ているところがあるかも」という感覚を持ち意気投合した方がいるのですが、彼女に自分の胸の内を相談した際、“らしさMeets”というサービスがあることを教えてもらいました。
その方の生き方や考え方は自分の中で見習うものがあり、私もこんな生き方をしてみたいという目標でもあった方です。
その方は私の相談を受けてすぐに、らしさMeetsのコーチである森慶介さんをご紹介下さいました。
相談をしていたのは、本当の自分が出せないとか、仮面を被り人と関わることが当たり前になっている。
よく見られたい、嫌われたくない思いが常にあるとか、、、どこか生きづらさを感じている当時の自分の心境をありのままに相談し、もっと違う生き方がしたいと話していました。
表面上の自分の言動や行動と、自分が本当に思っている事が真逆だったりして、それに気づいたときに疲れていました。
なので、人付き合いそのものに疲れている時があったんです。 友達といても疲れるし、会社に居ても疲れるし。
それに、家に帰ってきても子供達のことが中心で、自分以外のことばかりに心を向けている状況。
そうやって生きていく中で、自分の考えや意志がないことに気づいたのと同時に、私の考えや意志ってどこに行ってしまったんだろうと思っていました。
何人もの自分がいたんだと思います。 職場の自分、母親の自分、友人といる自分・・・何人分もの仮面をもって生きていました。
本当は仮面を被らない自分でいたいのに、いざ人と接する場面に行くと、その人に合わせる自分がいて。
そんな時に自分を見失っている事には気づいていていたのですがやめられない。そんな状態でした。
らしさMeetsを経て、「出来ない自分」にもマルをつけられるように
———実際にらしさMeetsを受けてみて、どんな変化がありましたか?
まず、子供との接し方に変化がありました。子供と自分の境界線がしっかりと見えるようになりました。
どうしても、親子なのでコントロールが働いてしまう場面はありますし、それって簡単に治せるところではないとも思います。
ただ、自己理解と他者理解の深まる経験を経て、「そうだよね。この子はこの子。私は私。」と、思うようになってきた感覚です。
———もう少し具体的に伺えますか?
子どもを一人の人間として、自分と切り離して見れるようになったことで、自分の持っている正解や常識に当てはめなくなりました。
その常識や固定観念に当てはめようと子どもをコントロールしていたところを手放したのですが、結果的に、それって私自身に対しても言えることなんです。
今まで、常識や世間的な考え方みたいなものに縛られていましたが、「そうじゃなくていい」と思えるようになってきたんです。
子どもに対して、「この子にはこの子のやりたい想いとか、自分の想いがあって選んでいるんだ。」と思っているときって、自分にも言い聞かせていて。
子どもの話で言えば、宿題しないのもこの子が選んでいることだし、怒られようが、どうしようが関係ない。
その子の「らしさ」や「個性」をみようとし始めた自分がいます。
———お子さんとの関わりによって、お子さんのらしさを受け止めつつ、ご自身のことも受け容れ始めている印象を持ちました。より、大津さん自身に対する自分の心の変化など伺えますか?
気づくことや気づく角度が変わってきた感じがしています。
例えば、以前は「やらなきゃいけない」で溢れ、やっていない自分にバツをすぐつけていました。
でも、いまは「やれないのはしょうがない」とか、「自分はここまで精一杯やっている。それでいい。」と、受け止められるようになってきています。
そして、人との比較が減りました。
前は人と比較していたので、ないものに目がいったり、「多くの人がやれていることは出来なければならない」といった思考になっていたのですが、その人の持っているものはそれで、私は私の何かがあると受け止められるように変わっています。
そうやって、気づく角度が変化し、自分や他者を受容出来るよう変わってきたことで、自分で自分を傷つけないようになっています。
これまでの私には、白か黒しかありませんでした。できないのは駄目、出来る自分ならよし。
そんな感じでしたけど、今はできないのは駄目ではなく、出来ない自分がいてもいい、決められない自分がいてもいい。と、出来ない自分も“〇”とできることで、自分に“×”をつけなくなって楽になりましたね。
仮面を被った自分を発見しても、自分で仮面を脱ぐことができると気づけた
———参加のキッカケに「自分の意志や考えを見つけたい」というお話がありましたが、参加して見つかりましたか?
本当の自分に気づき、自分に対して喜びを感じられる時間や、自分はどう思っている?と自問自答する時間が増えています。
まずもって、らしさMeetsを受ける前の自分に戻ることは無いと思えています。
そして、自分や他者、周りに対する見方や気付きが変わってきているので、こうした小さな気付きの積み重ねこそが、本当の私らしい時間を過ごす一番の近道だろうなと思っています。
まだ時々仮面を被っている自分も発見しますが、でも、それを脱げる場所ができたと思いますし、自分で仮面を脱ぐことが出来てきています。
こういった気付きをえられていることが嬉しくて、自分自身に喜びを得られるようになっているんです。
正直言うと、不安はまだあります。周りに迷惑かけないかなとか、人が離れないかなとか、そう思う時が結構あります。
ただ、らしさMeetsを介して出会った方々とのコミュニケーションは安心できていて、コミュニティ内での活動を継続しながら、その不安も払拭していきつつ、自分のことを更に進化していける感じがします。
なぜ仮面を被るようになったのかの答えにたどり着き、本当の自分を思い出した
———それでは、各セッションの印象もお伺いしたいのですが、Day1の価値観言語化セッションはどのような体験でしたか?
Day1では自分を知れました。
周りの人が褒めてくれるところを、自分では認められない・否定していたところがあったことに気づいたのと、褒めてもらえたり認めてもらえたりすることは「素直にそうなんだ」って受け止められるようになったように思います。
そして、自分がどうやって生きていきたいかを改めて気づかされました。
———具体的にどんな生き方をしたいと気づかれたのですか?
楽しみたいとか、自分の想いに正直でありたいとか、そういったところに気づけました。
自分が無意識に周りの目線を気にしていること、そして、なぜ気にしてしまっているのかに気づけたんです。
当たり前になってしまっていた、仮面を被ることや人に合わせる行動って、私が求めていることとは全然違うんだって思いました。
セッションの中で受け取る一言一言や、自分を丸ごと受け止めてもらえているという安心感があったので、気を遣わずにありのままの自分でいいという許可出しの一歩になりました。
———他にも何か印象的なことなどありましたか?
Day1のセッションを通してコアステートメントを見つけたときに、「そうだ!これが私だ」というのを思い出した感覚を持ちました。気づいたのではなく思い出したんです。
「私は自分だけに興味のある自由な女です」
という言葉が出てきたときに「そうそう、これこれ!」という感じでした。
———思い出す体験に至られるまでに、どんな体験を経られたのですか?
Day1のセッションで、母との関係が今までの仮面を被る自分を形成してきた要因になっていたことに気づいたことが大きかったです。
私の母は誰からも好かれる存在でした。そんな絶対的正義の母に対して、私はいつも機嫌を伺っていました。
セッションの中で当時のことを振返ってみたときに、「お母さんが怒ってる。ヤバい。」とか、母から「あっち行って!」と言われている自分が出てきました。
そんな母に対して、「お願い、こっちを見て」って、そう言ったのを覚えていました。
ただ、セッションの中で過去の記憶を思い出してと促されてもすぐには出てこなかったんです。
「どうだったかなぁ・・」と、曖昧な感じで、「こうかなぁ」「ああかなぁ」と、すごく漠然としたイメージだったんですけど、でもそれを言葉にして吐き出していたら、気づいたらわんわん泣いていました。
セッションがなければ気付かなかった自分、つまり、「母が正しい」と思って生きていた自分がいたことに気づいたんです。
こうして、自分の中で母の存在が大きかったことに気付けて幸せだなと思います。
このまま気づかずに何十年と生きていたら、そんな自分の人生ってどんなだったろうなと思いますよ。
グループセッションだからこそ、自分も他者も受け容れられた
———すごく濃厚なDay1の体験だったようですが、Day2のMBTIはいかがでしたか?
すっごく衝撃的な体験でした。
診断系のものは今までも色々とやってきました。
でも、今回のMBTIは受講後も毎週継続してテキストを開き、自分を理解しようと読み込んでいるんです。
それが出来ているのも、読んでいて凄くしっくりくる内容なんですよね。
多分、書かれていることが、自分の中で否定してた部分もあったんです。
物事の枠組みや規則を束縛に感じ、自主的に動く事を好むとか、スケジュールを組むことが苦手とか、思い立ったらすぐ行動したいとか。
そんなんじゃダメだと思って生きてましたが、セッションの中で同じタイプの人と会話をしたときに、「え、私も全然そういうところありますよ!」と言ってくれて、自然と涙が出たんです。
「あー、これまで否定していた自分のこういう部分も、このままでいいんだ。」って。
自分と同じタイプの人がいることを見つけられて、その方と承認し合える会話ができたときに、自分のことをしっかりと受け止めて認めてあげることができたんです。
あと、自分を受け容れられる体験だったということだけでなく、「人と違う」ということをより深く理解し、それを受け容れる体験でもありました。
日頃から、色んな場面で他者との違いを感じる場面はありますが、それは表面上の理解で、MBTIを受けたときには雷に打たれたような「これが違いなのか」という深い理解がありました。
違いを見比べつつ、それも全て受け止めることをアドバイスされながら受講したので、とても腹落ちさせながら、自身と他者を受け容れる時間になったように思います。
———続いて、Day3のアートセッションはどんな体験でしたでしょうか?
正直にお話すると、思いもよらぬアートでした。「自分を表すアート」と聞いていたので、絶対カラフルだと思っていました。
常にビビットカラーを身に着けていますし、これまでも自分は、色鮮やかな明るいイメージを持たれる事が多かったので。
絶対太陽みたいなものが来ると思っていましたが、受け取った絵が真逆で驚きました。
セッションの最初は、その驚きと想像の真逆だった絵を受け入れられなかったです。
「なんで、よりによって私だけカラフルじゃないの…」とさえ思いました。
そういった心持だったので、セッションの最初は、自ら何かを発見するというのは大変でした。
それでも、周りの皆さんが、色々な意見を出して下さったことで「そう言われたら自分っぽいのかも」と、自分の絵なんだと落とし込まれていきました。
具体的には、白っぽい色だからこそ、敢えて自分で色をつけられるとか、力強さとか、自由な女とか、人間臭さもあるけど、規則正しさもあるとか、私かもという形になっていったので、自分一人では実現できなかった、グループセッションならではの体験だったと思います。
大きな壁をぶち壊す勇気をもらい、自分の足で自分の人生を歩むと決意
———最後に、Day4の未来設計セッションはどのような体験でしたか?
セッションに臨む際、私の中ではコアステートメントとミッションステートメントを深掘りしたいと思っていました。
でも、そんな想定とは全く違った話になりましたが、それが私にとって価値ある時間だったように振り返ります。
———具体的にどんなセッションだったのですか?
今起こっている事に対して、私が行動すべきことを示してもらったイメージです。
勇気を出すことによって、より良い人生になっていくことが見えた時間でした。
多分、今まで積み重ねてきた自分がいて、でも、どこかで大きな壁をぶちやぶりたい自分がいました。
ただ、その壁を壊すことは、今まで築いてきた自分がいるから簡単なことではないんです。
壊そうとしたら後ろから自分が止めてくる。そういった中でも、今が壊すタイミングだと感じることができ、壊していいと思えました。
ぶち壊す勇気を貰えた時間でした。
そして、少し違った観点でいうと、今まで決断ができない私がいたのですが、それは誰かに寄りかかっているからだということにも気づかされました。
人に寄りかかって生きてきた人生を、これからは自分の足で立っていいんだと心から思えました。
その勇気を私が持つことで、寄りかかられていた人も自分の足で立つことができるんだと。
正直、これまでの私は誰かに寄りかかる方がいい事だと思っていましたが、そうではなく、自分の足で自分の人生を歩みたいと思えました。
変わるタイミングがきた、Day4のセッションでした。
自分の心の声と行動がチグハグだと感じている人にお勧めしたい
———では、色々と変化や気付きを得た体験になられたように聞こえましたが、そんな「らしさMeets」を、どんな人にお勧めしたいですか?
自分の心の声に気づけていない人、自分の心に耳を傾けていない人、あとは、自分の心の声と行動がチグハグな人に受けてもらいたいですね。
でも、正直そんな風に限定せずに皆に受けて欲しいし、全員受けるべきものだと思います!
国民全員が受ければ、日本が大きく変わるんじゃないかとさえ思います(笑)
———では、是非、そんな方々の背中を押す一言をお願いします。
絶対に変化があると信じて、飛び込んでみて欲しいです。
らしさMeetsは、安心できるみんながいてくれる。そんな場所です。
(インタビュー・文章:神部 弥幸)